PIJで販売しているガイドレクチャーは、英語から日本語に翻訳され、PIJで校正して皆さんにお届けしています。今日は、その日本語訳をされている、翻訳者のザクロさん(ペンネーム)にインタビューしました。ザクロさんは、昨年の8月からPIJのガイドレクチャー翻訳をしてくださっています。
ガイドレクチャーは、録音と多くの方が保存されていたメモをもとに文書化されています。インタビューの中に出てくる未編集版とは、前回9月の記事でご紹介した、ジュディス・サリーさんが編集された96年度編集版とは別にまとまっていたものです。PIJでは、カットの少ない未編集版を中心に翻訳プロジェクトを進めています。
Q. パスワークレクチャーの翻訳はどうですか?
A. パスワークレクチャーの翻訳を始めた当初、パスワークの概念を感じるまで大変でした。10本ほど翻訳してから、少し楽になりました。
エヴァ自身がそうだったのかもしれませんが、すごくカッチリした構造的な感じがします。一見辻褄が合わないけど、読んでいくと合っていきます。
母国語ではないハンディもありながら、心理的な構造の説明をしている時などは、エヴァの英語も分かりやすいです。けれど、非構造的な話、霊的なレベルの話をしている時にはとても大変です。
レクチャーの中でよく、「人間の限定的な言葉にするとこうだが、でもこうでもある。」というようなことを言っています。そういう二元性を超えた話をしている時には、一つの言葉からエネルギーのニュアンスがどんどん広がる。その広がりを抑えて辻褄を合わせようとすると、分かりやすいけど、匂いがなくってしまいます。できるだけ、ニュアンスの広がりを残せるように、何度も読み込みます。
Q. 面白くて印象に残っているレクチャーは?
A. つい最近仕上げた、3番「スピリットの世界-あなたが選択する運命」が印象に残っています。こんなに初期のものを読むのは初めてでした。後ろの(新しい)方のレクチャーと見比べると、チャネリングを重ねながらエヴァの英語も上達していたことが読みとれて、とても面白かったです。
このレクチャーは、とにかく英語も難しかった。96年編集版の方は、論理的で分かりやすいので、本当に停滞する時には、照らし合わせながら翻訳を進めます。けれど、このレクチャーに関しては、96年編集版でのカットが多く、未編集版に沿って進めるのに苦労しました。
Q&Aでは、スピリット界の壮大な話が展開されるのですが、編集版では全てカットされており、道しるべがないまま訳すのは大変でした。でもQ&Aの内容は、レクチャーの表題にある自らの選択というテーマにバッチリくる内容だったので、訳せて良かったと思います。
Q. 自分でプロセスする必要があるレクチャーはありますか?
A. PIJのお仕事で頂くレクチャーは、私自身のプロセスに全部タイムリーに合っています。誰が選んでるんだ!という感じです。去年の8月から月に2本ほど翻訳していて、これまでタイムリーじゃなかったものは1本だけでした。タイムリーじゃないと、翻訳はとても楽です。すらすらっと、翻訳家になった気分です。(笑)多少つまらないけど。そのタイムリーじゃない1本以外は、全部歯を食いしばってやりました。(笑)
翻訳していて、自分の中で既に経験した感覚「そうだったな~」と思うものは、早く進みます。でも「そうは言っても」と消化できない部分だと、俯瞰できなくなるのだと思います。自分の何かに絡まって進まなくなります。
苦労した翻訳で思い出すのは、183番「危機の霊的な意味」です。
Q&Aの中の「理解はできているのに手放せない。どうしたら良いのか?」という質問に対して、ガイドが「意図を持った意識だけでは自分を変えることはできない、ここは祈り、助けを求める場所だ」と2ページ近い回答をする部分がありました。この答えを翻訳するのは大変でしたが、自分にとって、とても良いプロセスになりました。私自身が日常的に使える内容で、とても有難かったです。
翻訳する時の私の感覚は、文字を少し離れた所から組み立てるような感じです。自分自身がプロセスに没入している最中には文字の選択が難しくなり、翻訳作業が進まなくなります。それがレクチャーの終わりの方に出てきたりすると、締め切り間際でギョッとしますが、ひとまず瞑想したり、内省したり、自分のワークをする必要が出てきます。
(*183番は「パスワーク」の本の中にも掲載されていますが、上記の質問はカットされています。)
Q. LS1を受けましたね?レクチャーを読むことと、先生にレクチャーしてもらうのとでは、どう違いました?
A. リサのLS1を受けました。すごく良かった。リサはすごく優しくて、厳しいことは一言も言わなかった!レクチャーだと、あなたは間違っていますとか、よく聞きなさい、とか容赦なく言いますよね。100%提示で、とにかくスパルタみたいな。クラスでは、80%受容で5%提示の感じがしました。
いつもレクチャーの最期に、ガイドが「皆さんに祝福を」とか言う時になると、ホッとして涙出そうになります。やっと解放か~と。(笑)よく考えてみると、その厳しさも至福だったと思い涙する一瞬です。(笑)
(*PIJでは、翻訳や通訳をお願いする方には、パスワークの概念をご理解頂くため、LS1の受講をあらかじめお願いします。)
インタビュー最後の方は、ずっと笑っていましたが、最後に、このように仰っていました。
翻訳することは、自分にとって大きな助けになっています。有難い機会です。そして、自分と同じように、それぞれの人生の中でタイムリーに響くひとがいる。同じ道を歩く人たちが読むレクチャーです。そう思うと、なるべく忠実に翻訳したいと思ってやっています。
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