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ジョン・ピエラコスの講演会〜ハートで考える愛の話

今月はいよいよ、シニアヘルパー・ブライアンによる東京対面WSが開催されます。


2020年日本でコロナの感染が広がる直前にブライアンの対面瞑想会が開催され、その時のテーマは、ガイドレクチャー205番「宇宙的原理としての秩序」でした。(こちらは現在翻訳中で、近い内に販売開始の予定です。)


3年半経った今、ブライアンは「How to love _ どのように愛するか」というテーマを日本に持ってきてくれます。


せっかくなので、今月のブログも愛について…と思っていた所、ブラジルのコア・エナジェティックスの団体が、ジョン・ピエラコスによる講演会をYouTubeでシェアしていました。

今回は、この講演の内容を部分的にシェアさせて頂きます。




ジョンは医師で、コア・エナジェティックスの創始者で、パスワーク創始者エヴァの夫です。

ジョンについては、何度かブログでシェアする為に調べましたが、毎回、彼の愛とライフタスク(人生の使命)への情熱に感動を覚えます。


今回の動画を見て、まず何てチャーミングな人だ!と思いました。

ジョンは「ここにはスウィートなエネルギーに満ちている!愛でいっぱいだ!」と話し始めます。通訳の男性とは、恋人同士のように、最初から最後までニコニコと手をからませています。


ジョンは、セラピストについて話します。

「他者を助ける事には、大いなる責任が伴う。」

サポートする側には、人間と神に対するコミットメントが必要なのだと語ります。


ギリシャでは、患者のことを「エネルギーが少ない人」と呼ぶそうです。

セラピーは、セラピストが治すという事ではなく、自然や神が治す深いプロセスを指すと話します。自分自身、50年以上の臨床経験があるが、本当に何も分かっていない。子供のように率直な話し方で、ジョンは「全く何も!」と強く繰り返します。


「セラピーは、患者だけの話ではありません。私自身の話でもあり、私も苦しむ部分であり、表面は平気そうに見せていても、内側では全然大丈夫じゃない所。そんな所では、私はどうしたら良いか分からなくなります。その場にいて、祈るしかないのです。」


「クライアントは、深い部分では何が問題なのか分かっています。セラピストは、その人が何処に行きたがっているのか、その人のライフタスクは何かに意識を広げます。」


また、セラピストは彗星のようだとも説明しています。

クライアントのシステムをバランスさせる為に、蓄積した固まりとなってクライアントと出会う。それには、内的なコミットメント、決断、貢献が存在する場に立たねばならず、それは愛の空間なのだと話します。パスワークで良く言う、愛ある対峙を思い出します。


ジョンは、物理的な心臓の話から、臓器としての心臓を超えたハートの存在について話し続けます。ハートには非常に多くの感情を支えるキャパがあると、情熱的に力説します。


「これはすごいものなのです!

私たちは大抵、頭で考えます。けれど、自分にそうする事を許せば、ハートで考えることもできます。


人生が迫って来ると(危機の時には)、私たちは脳で考えます。脳は、何億年もの時間をかけて、サバイバルに関わることを考えてきた。脳は、恐怖の感覚が得意なのです。脳が、否定的な事柄を考えさせます。過去・現在・未来が、否定的な視点で見られることになります。不信と批判的な視線を受けることになるのです。


多くの人はハートをブロックします。

愛の場所にいると、傷つきます。痛い。そして逃げます。でも、この愛はものすごい力です。リアルな意志力であり、強いバイブレーションがあるのです。

『ハートで考えようとする意志』ここから働くことは、セラピストにとって重要です。防衛や人格の歪みを否定的な評価から見るのではありません。


私はここに希望を感じるのです。」


ジョンは、続けてパスワークガイドが人間性について語った事をシェアします。

余談ですが、当初、コア・エナジェティックスは、これだけパスワークと重なっていたのだと思いました。誰も「ガイドって誰よ?」みたいな感じにはなりません。人生の全領域における、ジョンとエヴァとのパートナーシップが窺えます。


「エヴァがチャネルしたパスワークのガイドは、人間性の在り方について多く語りました。

人間性の悲劇は、人が否定的で批判的である事ではありません。私たちが自分自身を、自然に愛するがままにさせず、喜びを感じるがままにさせず、人生の美しさをあるがままに見る事をさせないことです。私たちは怖がって逃げてしまうのです。


セラピストには、クライアントの人間性の為に、自ら否定性の深淵に何度でも訪れようという強い意志が必要です。それは神の業です。私たちが神という事ではなく、創造的に真実でいるということなのです。」


クライアントはワークを通して、当人の苦しみを超える、より偉大なものをジョンに教えてくれたそうです。


「私の元に来て、私を信じてくれた人たち。ブロックを外して、ほんの少しでも光をみようと出てきてくれた人たちに、私は本当に深く感謝しています。


セラピストと患者に差はありません。私たちは皆、患者です。誰もが苦しんでいます。教師であれ、セラピストであれ、苦しんでいる。

セラピストとクライアントは、セラピーにおいて、一つのシステムの中にある二つの存在です。二つの存在は常に相互作用し合います。

ここにパワフルなエネルギーフィールドがあります。それぞれの体の内にあり、振動し、絶えず流れています。昨今は、オーラとかチャクラとか言うかもしれません。


私のワークでは、まず体を通して生命を地球にグランディングすることから始めます。地球とエネルギーをやり取りし、流れが上下する必要があるのです。上下に行ったり来たり。私たちは地球の生き物だからです。


このエネルギーが阻害されると、河川が堰き止められるようなものです。河床や川辺を壊してしまいます。エネルギーにはリズムがあり、生命のリズムを表現します。ずっと抱えている否定的な感情があれば、体は抗ってエネルギーは流れません。このような体は病を創ります。何年も抑圧していた生命エネルギーが、慢性症状を創ります。


このエネルギーそのものは神聖です。深い思いやりと愛があります。愛!具合が良ければ、自然に愛を感じます。このエネルギーと共にあるのが意識です。意識は創造的であり、考え、動き、創り出します。ハートも意識。愛も意識。私たちの全ての反応は、このエネルギーの意識の中に顕現します。」


ジョンの語るセラピーでは、患者とセラピストが、感情レベル、思考レベル、意志レベル、スピリチュアルなレベルで深く繋がっています。双方が話し合い、「エネルギーを交換し合う者として共にいること」によって、膨大な量のエネルギーが交換されます。

「これを肉眼で見るとすごいのです!」(ジョンは視覚的なサイキックでした。)


セラピストが自らの体、感情、思考、意図、霊性に気づくことで、その場に、また相手に何が起こっているのかに気づくことができます。

セラピストは、多くの場合、患者の持つ症状を抱えているとジョンは説明します。患者のように表出していなかったとしても、同じ症状は多かれ少なかれ持っているものだと。

セラピストが抱えているエネルギーブロックが大きければ、患者を通してトラウマを思い出し、その場にいる事ができなくなると話しています。「その場にいる」というのがセラピストの仕事ですから、セラピーそのものができません。


このセラピストが必ず体験するであろう個人的なブロックについて、ジョンは、これが人間としての条件だと話します。


「私たちみんなが患者であるとは、こういう意味です。誰もが進化のプロセスにいる。

このような状況では、セラピストは助けを求める必要があります。自分に何が見えていないのか。それが見えないのは何故なのか。それが、セラピストに必要な教育過程なのです。


セラピストが体を感じていなければ、気持ち良くなければ、生きている感じがしなければ、マインドだけで状況を判断しようとするでしょう。それは、部分的な分析に過ぎず、これでは深いワークはできません。


私たちは、チェーンのようにお互いに繋がっています。分断されている訳ではありません。」


また、ジョンはセラピストの姿勢について話します。

「セラピストは、謙虚で理解深く、傲慢であってはならない。」


具体的な自分の欠点を引き合いに出して、自らの欠点がクライアントに影響を及ぼす事を説明し、ガイドレクチャーの瞑想について話しています。


「パスワークの瞑想では、全てを受け入れ、それと苦闘し、真実をあるがままに認める決断と勇気を神聖な力に求めます。これは本当に難しい。私たちは真実を歪めますから。」


「人生で、私たちは多くの否定性を見ます。今世以前にも見ていたかもしれません。その経験が、真実を見ることを妨げる。痛みがあるからです。私は何度もそれを経験してきています。自分自身の甘やかされた人格を見ます。

患者さんは、それを掲げてくれる。内側で見たくないものは、外側で見せられます。これは、セラピストと患者の関係のみならず、人生の全てにおいて適応します。」


「私が人とワークする時に大事にすることは、誰もがユニークである点です。否定性があるからではなく、美しい特質があるからこそユニークなのです。宝石のように貴重な特質。その特質は、私たちの核心の人格です。私は常に核心の人格を見るようにします。


人間であれば、二元性がある。分離があります。二元性には、パワフルで破壊的な特質があります。自分がこの二元性を抱えている意味を知り、変容していくには、患者は様々なレベルにおいてこの歪みを表面にもってこなければなりません。それがヒーリングです!


愛は何かと言えば、愛はスピリチュアリティーです。漠然としたものではありませんよ。今ここにある愛です!そして、考えるハートが、偉大なるマインドと合わさって、暗闇にある否定性を表面に持ち上げます。それがヒーリングです!」


その後、ジョンがエヴァからの手紙をシェアしています。女性が朗読するのをジョンは後ろで見ています。これは、チャネルされたエヴァの手紙のようです。

ジョンは、今でもエヴァと愛で繋がっている事を、皆んなにシェアしたかったのだと話します。


「人間とワークするという事は、セラピーを超えています。もっと大きな事なのです。霊的で感情的なハートの繋がりです。私は、真実の愛を拡張し、人々が最善であることに尽くしたいのです。」


「私たちは1人ではない。人生からどんなテスト、否定性、試練があったにせよ、それには深い意味があります。それに不平を言うのではなく、痛くてもワークして行きましょう。」


ここまで話して、ジョンは急に黙り込みます。深い感情を感じているようにも見えました。個人的には、見ていて胸が痛くなるような、深くに降りて行くような繋がりの感覚がありました。

通常あり得る沈黙の時間以上に沈黙してから、ジョンはかすれた低い声で会場に聞きます。

「どのように感じますか?」


会場から声がいくつか上がり、通訳者がジョンに伝えます。

その声の一つに、ジョンは静かに「I love you. (愛してます)」と答えていました。


どういう状況だったのか、彼が何を感じて沈黙したのかは分かりません。

けれど、鋭いサイキック能力を持ちながら、欠点ある人間として愛を生きたいと願う人だったのだな〜と心に触れました。


ジョンがエヴァと出会った事、彼女を失った事、その大きさと衝撃、終わりある人間の愛の経験を通して、最善を生きようとする強い意志を見たと感じました。




【元動画】



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