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執筆者の写真pathworker

ジュディス・サリーさんのお誕生日

パスワークの国際本部であるパスワーク・ファウンデーションより、ジュディス・サリーさんのお誕生日お祝いの心暖まる記事が届きましたので、翻訳シェアさせて頂きます。

ジュディスさんは、パスワークセンターでトレーニングされたヘルパー第一期生であり、私たちもお世話になっている1996年版のパスワークガイドレクチャーを編集された方です。


私たちの学ぶパスワークの背景にある、大きな歴史の流れとその働きを感じました。

ジュディスさんをはじめ、喜びをもって貢献された多くの方々の人生と深いワークのおかげで、巡り巡って海を越え、日本でも学べる環境ができていることに、心から感謝します。


ジュディス・サリー、99歳の誕生日おめでとう!

著者:ドナ・グレイ

パスワーカーであるジュディス・サリーは、8月21日に99歳の誕生日を迎えました。99歳になるのはどんな感じかと尋ねられると、彼女は「すごく変な感じよ。非現実的な感じ。信じられないわ。」と答えました。

ジュディスは、1921年にハンガリーのブダペストのユダヤ人家族に生まれました。父は、子供たちから愛される優しく優秀な歯科医、母は愛情に溢れた賢い女性でした。両親のもと、ジュディスは、幸せな子供時代を過ごしました。

やがて、ヒトラーの時代がやってきます。

ユダヤ人のジュディスは、後の夫となる非ユダヤ人のヤノス・クダールに助けられ、書類の虚偽記載により、ハンガリーのナチス占領を生き延びることができました。ヤノスは、できる限りの方法で窮地に陥ったユダヤ人を助けていたそうです。

その後、ナチスが敗退し、ソ連がハンガリーを占領しました。母国に課せられるであろうソ連の圧政を予測して、ジュディスとヤノスは徒歩で国を出ることにしました。数か国をまたぐ困難な旅の後、数か月後にようやく彼らはロンドンに到着しました。

5年後の1950年、ジュディスとヤノスは法定移民としてニューヨークに渡米しました。ジュディスの両親と妹も戦争を生き延び、ようやく家族は合衆国で再会することができたのです。

渡米後、ヤノスとの友好的な離婚があり、ジュディスは1955年にダンテの研究者であり大学教授のジョン・サリーとニューヨークで結婚しました。彼らには、アラン、カミラ、マリーナと、3歳で亡くなったクリスティー、4人の子供が授かりました。悲しいことに、ジョンは1996年に亡くなっています。

ニューヨークでジュディスは、Voice of America(メディア業界)で仕事をしていました。会社の同僚から、エヴァ・ブロックという名の女性が提供しているレクチャーの書面を手渡され、ジュディスとジョンは、すぐにそれが彼らの人生に意義を与えてくれるものだと感じ、エヴァがトランス状態でレクチャーをしているというその集会に出席しました。ジュディスとジョンは2人とも、エヴァと夫のジョン・ピエラコスが教える、第一回のHTPトレーニング生となりました。


その後に続く長年、ジュディスはヘルパーとしてのみならず、パスワークのリーダーとして活躍してきました。彼女は多くのグループをファシリテーションし、ニューヨーク地域でのパスワーク・スタディー・プログラムで教え、イタリアやブラジルの国際パスワーク会議にも出席していました。

ジュディスは、夫のジョンと共に、エヴァの全てのレクチャーを誰もが使いやすいように、編集してまとめあげました。1993年パスワークプレスから出版された「調和の創造、パスワークにおける関係性」の編集も手がけています。ニューヨーク地域のパスワーク組織の理事を務め、エルダー評議会の一員、パスワーク・ファウンデーションの理事でもありました。

ジュディス、世界中のパスワーカーのために、あなたが貢献してくださったこと全てに対して感謝します。どうもありがとう。

99歳の今でも、ジュディスのマインドは損なわれていません。家族や友人との時間、クラシック音楽を聴くこと、時事問題に遅れずにいることを楽しんでいます。とても良く面倒をみてくれる3人の子どもたちに、深い感謝を感じています。

一言シェアをお願いしたところ、以下の言葉を頂きました。「これを読んでいらっしゃる皆さんに私の愛を送ります。たくさんの愛を感じています。皆さんのお祝いの気持ち、どうもありがとう。」


PIJの大前みどりさんは、ニューヨークでジュディスさんと直接会われたことがあるそうです。

日本でもパスワークが広がり、ガイドレクチャーの翻訳が進んでいることをお話すると、とても喜んでくださったとのこと。

母国語が英語ではないエヴァのレクチャーを、ハンガリー出身のジュディスさんが編集するのは非常に大変な作業であったので、日本での翻訳作業の大変さも想像できると仰っていたそうです。

お話を聴きながら、忙しいお仕事と子育ての傍ら、258ものレクチャーの編集に取り組まれたジュディスさんの深い情熱とコーリングが伝わってきて、とても感動されたとのことでした。

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