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パスワークへの幻滅

衝撃の題名ですね。

今日のブログは、米国グレートレイクス・パスワークセンターのHPに掲載された、シニアヘルパー、ブライアンの投稿を全文翻訳シェアです。(英語原文)

霊的な学びの様々な段階で、私たちが出会うチャレンジングな局面のお話です。


ぜひ、お楽しみください!

 

 

 

「理想化された自己像と同一化しようとすればする程、この偽装が維持できなくなるような状況に人生が陥れば陥る程、幻滅はきつくなる。」レクチャー83番


「最近、あるグループプロセスで、グループの1人からパスワークに幻滅したという声が出ました。私はそれが、そのパスワーカーの旅路の重要な瞬間だと感じました。この人に重要なシフトが起こっていると感じてワクワクしました。ワークへの信念を失いそうな人がいるのに、私がワクワクしたのは何故か。結局のところ、私たちは皆、信念を高めようとしているのではないのでしょうか?


人を霊的な道へと誘うものは何だろうか。私の感覚では、エッセンスや真の自己への憧れ、また人生で出会う要求から超越したいという希望が混在しているのが普通です。後者の理由は、幻滅という結果的な問題を引き起こします。それは、「道」に私達を救ってもらおう、私達の悪い所を直してもらおう、自分自身から救ってもらおうという、無意識の願望があり得るからです。ガイドや、自分のヘルパーから説明された、正しい決められたステップに従えば、救いは自分のものになると信じているのです。要するに、私たちはパスワークの理想化された自己像を創り上げます。自らの内に住む特定の力や現実を避けたいと思えば思う程、それから自分を救ってくれるようパスワークに望むようになります。


つまり、幻滅は私たちの成長において必要な段階と見ることができます。幻滅は、これら霊的な教えをより深く理解する入口となります。私達を「救う」ものは何もないことに気づき始めます。この救われるニーズは手放されねばならないことに気づくのです。通常、自分の直したいと思う部分は、私たちの性格、理想化された自己像、ローアセルフの融合体です。真の自由を妨げるのは、直されたい、救われたいという私達の必死な願望なのです。


このような希望的幻想は、恋愛関係であれ、セラピスト&ワーカー関係であれ、哲学的な関係であれ、重要な人間関係全てにおいて起こります。霊的な道では、「ちゃんとやったこと」へのご褒美の期待がある為、これは更に魅惑的で説得力のある幻想になり得ます。だって、至高の喜びと無限の至福が約束されていた筈だよね?私たちのエゴ的自己は、今や答えを見つけたと信じています。もうケーキは手に入っていて、それを食べることもできると思っています。エゴは、自由を手にして、より大いなる生命に「死ぬ」必要はないと思っているのです。


霊的な成熟は、真の自由はLife(人生、生命)をありのままに受容することだと理解することです。今のLife(人生、生命)の在り方にサレンダーするつもりになるまで、自分らしいLife(人生、生命)が手に入ることはないと知っているのです。私達を怯えさせるもの全てに直面し、それを乗り越えねばなりません。Life(人生、生命)から解除(訳註:エゴの視点では破滅)させられることを覚悟せねばならないのです。私達が解放されないように助けてもらうことをパスワークに期待している限り、私達は最終的には幻滅します。私達を故郷に連れ戻そうとするLife(人生、生命)の歩みを止めることはできません。


私がパスワークを説明する方法のひとつに、「幻滅の道」という言い方があります。パスワークは、誰もが抱く幻想に対する深い洞察を与えてくれます。それが真実の道です。ガイドは霊的法則と、私たち自身の真実を見つける道具を提示してくれています。この道を歩んでいれば、遅かれ早かれ、自らが抱くパスワークへの幻想に出くわすでしょう。それは、最後まで行かなくても許される筈だという幻想です。


幻滅が生じると、大抵、人はその教えや教師から離れます。その人にとってそれが正しいステップなのかもしれないし、もし彼らが留まってその幻滅に取り組めば、幻滅は実践を更に深めるプロセスになるかもしれません。離脱は、Life(人生、生命)の顕現への自己責任を完全に受容することを拒否しているのかもしれません。人は、進歩がないことを教師や教えのせいにします。


反面、識別や幻滅の表現を許さない霊的なコミュニティーがあります。私からすると、これはカルトを生み出す要因のひとつだと言えます。カルトは、教師や教えの理想像を創り出しし、強化します。質問は抑制され、幻滅は、求道者の多くにとっての必要なステップではなく、失敗とみなされます。


幻滅は「道」に初めて入って直ぐに生じることもあれば、15年経ってからのこともあるし、段階的に訪れることもあります。私がこの道に入った最初の年は、エヴァが亡くなった年でした。私は東洋のグルたちに何年も師事しており、当時、私の心の中では、彼らは悟りを得た存在であり、他の人類が味わうように苦しむことはないと思っていました。私が探求し始めた新しい教えの教師が、癌で亡くなっていたことに、私は深く混乱しました。私は、自分の教師が単なる人間より優れていることを必要としていたのです。


暫くは、私のパスワークとの関わりは一進一退でした。エヴァへの幻滅は私の人生を変えました。私は留まることを選んで良かったと思っています。私は、悟ったマスター達に超越を期待していた自分が、実は自らを縛り付ける大きな要素であったことに気づき始めました。霊的探求が私を肉体から連れ出し、苦痛から遠ざけることを望んでいたのです。この幻滅は、私の役に立ちました。


パスワークに関して私が取り組んでいるもうひとつの幻滅は、同性愛に対するガイドの立場です。この方向性の「問題」については多くの言及があります。このことに関して、ガイド(あるいはエヴァ)が全く的外れであるのは明らかなのに、他の多くの問題について、ガイドの叡智とどう和解すれば良いのだろうか?このことは、パスワークを学ぶ多くの人々にとって、痛みを伴う不均衡です。私は、この不均衡のために学びを去ったパスワーカーや、このような痛みある見解を聞いて参加を考えることすらしなかった人々を知っています。教えのこの部分について同意できないまま、ヘルパーとして、教師として、財団の評議員として、どのように誠実であることができるだろうか。私の幻滅は、ガイドが言うこと全てを真実として受け入れたいという期待から来ていました。私は「言葉」を信じる必要があったのです。私の幻想が揺らいだのは、真実が自分の外側にあったからでした。勉強してそれを吸収しさえすれば、私は救われると思っていたのです。私が理解し始めているのは、真実は内側と外側の融合であるということです。私は外側の教えに対してオープンでいながら、自分の内なる知に敬意を払いつつ、出会うものに対しての自らの反応を徹底的に調べる必要があります。この幻滅も、私の役に立ちました。


幻滅のプロセスは、真の内なる権威を目覚めさせることに繋がります。柔軟でありながら確固とした権威です。生命の有機的な本質と共に進化し、硬直しておらず、自分のやり方に固執しない権威です。自らを深刻にとらえ過ぎず、勇気を持って真実に心から立ち向かおうとする権威です。」




数年前、同性愛についてのガイドの言葉に疑問を投げかけるパネルディスカッションが、パスワークのオンライン国際会議で行われました。


そのディスカッションでモデレーターをしていたブライアンをはじめ、パネラーの皆さんの無防備でありながら力強い内的権威とパス(道)への愛に、この記事を書いているパスワーカーは深く感動しました。

 

現在、パスワーク財団で閲覧可能なレクチャーのいくつかには、冒頭に以下の文章を載せいています。

この表現に至るまで、個々に痛みを乗り越え、内なる真実と内的権威にたどり着いた人々の道のりを感じます。


このレクチャーには、同性愛に関するひとつ以上のコメントがあります。同性愛に対するガイドの言葉は、これまでパスワークのコミュニティー内で論争の種となってきました。これらの言葉は、特に性的指向や、過去・現在における偏見の経験を考えると、痛みを引き起こす可能性があります。この話題についても、他の全ての話題についても同様に、ガイドは私たち自身の内なる権威を見つけるよう招いているということを、皆さんにリマインドしておきたいと思います。」

(IPF評議員会 2022年9月)



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