top of page
執筆者の写真pathworker

コミュニティーメンバーからのシェア「パスワーク国際会議ってどんな感じ?」

夏に公開したブライアン最新インタビュー動画の最後に触れられていましたが、昨年6月にカナダで開催されたパスワーク国際会議に、HTP生のあいさんとKIKIさんが参加されていました。

 

日本人パスワーカーが、世界のパスワークをどう見たのか!

今月は、お二人へのインタビューをシェアさせて頂きます。

 

 

 

国際会議は通常2年ごとの開催ですが、昨年はコロナで延期された2020年の会議が3年延期された開催でした。

 

会議はカールトン大学という自然豊かな場所で行われ、敷地内にはリスや日本ではあまり見たことのない自然の動物もいて、宿泊している大学の学生寮から食事場所、会場までの道のりで迷ってしまうほど広かったそうです。

 

会議は二部に分かれており、一部はリーダーシップ・ミーティングと呼ばれ、ヘルパーシップに関わる参加者の集まりです。

お二人は、ヘルパーシップ生として、一部二部通しでのご参加でした。

 

大学構内の宿泊所から毎日会場に通い、沢山のレクチャークラス、瞑想会、ダンスパーティー、タレントショー、食事時には他国のパスワーカーとのコミュニケーションを楽しみ、タレントショーには2回の出演を果たしたそうです。

 

リーダーシップ・ミーティングのファシリテーターは、昨年9月に来日したブライアンです。

そうそうたるシニア・ヘルパー達がブライアンに向ける深い信頼に心打たれる、とてもパワフルな場だったと、お二人は語ってくださいました。

 

インタビューでは、このリーダーシップ・ミーティングについてお話し頂いています。

(以下、お二方の頭文字で書かせて頂きます。)

 

 

 

Q 国際会議に行こうと思ったきっかけは何ですか?

 

A パスワークをずっと学んでいて、世界にはどんな人たちがいるのだろうと思いました。日本のサークルも大好きだけど、世界のサークルがどんななのか、何としても味わいたいというロンギング(憧憬)がありました。 

 

K その場を感じるだけで、パスワーカーにとっては希望になります。こんな世界があるのかと。講義については言葉が難しいから全部は分かりませんでしたが、(その場でシェアされる)ヘルパーの方々のプロセスは、プレゼンスを通して本当のリーダーシップとは何かを見せてくれました。とにかく雰囲気がすごかった!エルダーたちの!パスワーカーたちの!

 

A エルダーでリーダーでも、リーダーシップに対する抵抗はあるのか!と思いました。

 

Kさんは、ご自身の個人セッションを担当するシニアヘルパーが、一参加者としてグループで手を挙げ、プロセスをしに前に出て行くのを見て深く感動したそうです。

成熟したワーカーが、リラックスして、委ねて、防御なくワークに飛び込む姿を見られたと仰っていました。

 

K 色んな人がいるけれど、ノージャッジな雰囲気でした。もしくは、ジャッジがあったとしても、それをきちんと自分で扱う人達なのだという安心感があって、不安が全くありません。成熟している人達がいる場はこんな感じなのかと思いました。

 

Q ヘルパーのプロセスワークってどんな感じなのでしょう?手順をやって見せるとかではない訳ですよね?

 

A 本当に自分の個人的なものを扱っていました。(私たちと)一緒なのね!

 

K 私はここが恐いですなんて言ってね。私のヘルパーが前に出るのを見たら、涙がわ〜っと湧いてきました。これは何!みたいな気持ちで。本当のリーダーシップを見ました。私たちがパスワークの中で学んでいるのは、本当にそのことですね。

 

Q 本当のリーダーシップを言葉にするとしたら何と言いますか?

 

K 本当に防御がありませんでした。防御なき状態。私たちが学んでいるのはリーダーシップだけではないけど…見ることができて本当に良かったのは、防衛なき人々がこれだけいたら、場はこうなるのか!ということでした。

 

A 私は、ありのままの自分であるという事に尽きます。『自分である!』という場所に立っているというのがリーダーなのだと思いました。

 

K それから直感。直感に委ねられる人。という事も思いました。

 

Kさんは、実際に行われたワークからその意味を説明してくださいました。

 

そのワークでは真ん中に椅子を置き、動きが出てくる人は前に出てやるように言われます。そうすると、誰もが、躊躇なく体や感情の動きに身を任せます。そうして、自然に全体の美しいプロセスが流れていきます。

 

様々なことをする人達がいて、生み出される多様な動きは、ひとつの有機的なグループのプロセスと成っていくワークだったようです。

 

K 動きがナチュラルなのね。自然発生的な現場を見ました!

 

A 私は、リーダーというものに対してすごく抵抗があって、リーダーとしてのリスクを取らない、取りたくない自分の部分をずっと(ワーク中)見ていました。そこに硬い感覚があったのですが、成熟した人たちが目の前でワークする姿を見ていると、自分はワークしていないのに、1人ワークする毎に、一枚一枚うすい皮が剥がれていくような感じになっていました。

 

最終的に、私は自分の人生のリーダーになるというコミットメントができたような、リーダーシップに立つことへの違和感がなくなる感覚がありました。

自分がワークしなくても、成熟した人たちがワークすることで開かれるものがあるのだと、すごく勉強になりました。

 

K リーダーシップとは、元々私たちの内側にあって、ヘルパーでなかったとしても誰もが自然に持ち直感的にできること。直感的に繋がっていれば、誰もがリーダーなのだとも感じました。

 

A 実は、私達はまだHTP生だし、リーダーシップ・ミーティングに参加する事に少し抵抗がありました。でも、思った以上にすごく歓迎されて。自分たちが思っていた以上に、日本から来た事をすごく喜んでくれました。

 

K エルダーのヘルパー達は、『教えてあげるわ』みたいな目上の感じがありませんでした。無防備で防御がないということは、「皆んなで学び合う」という事を、頭だけで言っている訳ではなかった。

 

A 無邪気なの!無邪気だけど成熟しているのね。

 

K 子供のように無邪気で、好奇心があって、関心を持ってくれてね。プライベートの時間も一緒に過ごす機会もあったのですが、すごく思いやり深くて。また、お互いを思いやる事に躊躇がないの。もう癒されているから、躊躇がない!本当にナチュラルにいる人達を見られたことは、貴重な体験でした。

 

お二人は、ヘルパーシップ・ミーティングにいたヘルパー達の高齢にも気づいたそうです。

 

A エルダーの多くが30年40年選手で、この人たちがいなくなったらどうなるだろう…と不安になる部分もありました。だからこそ、自分たちもこの後、パスワークを深めていくのだという意味でも、自分の場所に立つことを助けてもらいました。

コミュニティーの豊かさ、信頼の深さ、なんとも言われない安心と安全のあの場を、今度は自分たちが体現していくというバトンタッチの感じもありました。見せてもらっているのだと感じていました。

 

K 皆んな本当に優しかったです。『先生』とかそういう感じじゃなくて。

 

A 歓迎してくれました。横つながりの同志というか、仲間という感覚だったのかもしれません。

 

K プレゼンスがすごかった!特にセージ・ウォーカーさん、すごかった!

 

A 素敵だった!彼女は、皆んなのリーダーなのだなって思いました。

 

K 皆んなに愛されるリーダーです。リーダーシップ・ミーティングでも、『セージありがとう』と祝福の時間が有機的に起こっていました。彼女のようにリラックスして、前に立ちたいな〜と思いました。

 

このブログでもご紹介した事があるセージ・ウォーカーさんは、今年の国際会議のテーマ ”Reconciling the Opposites Within Us and in the World Around Us.” 「私たち、そして私たちを取り巻く世界の対立の修復する」の元となったパネル・ディスカッションのファシリテーターで、カナダのシニア・ヘルパーです。

 

A 信頼関係の深さ、厚さ、深く信頼し合っていることが感じられました。その器の中に、今回、私たちは入れてもらって、エヴァが下ろしたパスワークのエネルギーの感じを知りました。長年実践して、作りあげて、育て上げてきた人たち。そんなことも感じられました。

 

K ニューヨークのパスワークセンターが一度なくなってから、別な形を模索し続けてきたようだし。

 

パスワークは、ニューヨークから始まりましたが、ニューヨークのパスワークセンターは一度なくなっています。

 

A 色んな模索が背景にあって、多くを乗り越えてきているのね。

 

K 20年か30年ぶりで来たとかいう人もいました。元のニューヨークの生徒さん。センターがなくなってパスワークとも切れちゃって。でも何かで見て、久しぶりに来たと言っていました。

 

A すごく感動していましたね。情熱が溢れていた。

 

K 感動していたね。やっぱりこれだ〜みたいな感じで。

 

コミュニティーが失われる時には、大きな痛みがあるかと思います。その痛みを受け止めて、戻ってくるのに、数十年かかったのでしょう。

 

K 後、土地へのリスペクトもありました。カナダのネイティブの長老の方が話しに来ていて、現地のネイティブの現状も含め、その土地の状況を知りながら開催させてもらっていました。

 

A オープニング・セレモニーは、まずそこから始まりました。そこで開催させてもらえる事への感謝からでした。

 

K そう、リスペクトがある。例えば、レクチャーをプレゼンテーションする人を壇上に紹介する人がいるのですが、一人ずつ結構な時間をかけてプレゼンターの紹介をします。リスペクトを込めて、経歴等を伝えます。あれには感動しました。

 

A そうそう、その人と関係性のある人が紹介するのね。中には、先生の紹介を生徒さんがすることもありました。

 

K これがパスワークだと思いました。その人の貢献を見ていて、そこにリスペクトがある。感謝という、人間の普通の在り方ですね。より人間に成っていくと、こうなるのだと感動しました。

 

A 常にコミュニティーを大事にする考え方がありますね。

 

K 後、日本人は時間に厳しくて、海外の人はルーズって言うでしょ?そんなことないの!みんなで時間合わせて何処か行こうとかいう時、ヘルパー皆んな時間通りピタっと集まっていて…私、日本人だけど遅刻していました。


シニアヘルパー達は皆んな、健全なエゴの機能がすごく揃っていました!ピタッと!それも、相手の時間をリスペクトするってことなのね。尊重。


会場に、エヴァをはじめ、これまで財団を創り上げてきた人たちの祭壇があって、そこにもリスペクトを感じました。

 

A リーダーシップ・ミーティングの時、自分にパスワークを教えてくれた人たちを思い出すワークがりました。感謝を感じる時間。

 

K 誰を通してパスワークを知ったのか。その人を思い出して感謝する。例え、それが良い関係性じゃなくても、そこには感謝がある。それに感動しました。

 

A 繋がりとか、コミュニティーとか、なおざりにしないのね。

 

Q お二人にとって、パスワークと言ったら何でしょう?

 

K 自由意志を尊重すること。私はすごく大切にしています。人に対する基本的なリスペクト。土地へのリスペクト。テクニカルな事だけではなく、基本的な人へのケア。そこに暖かさを感じます。

 

会議場には参加国の国旗が並んだ祭壇があり、KIKIさんは、日本から持ち寄った陶器の折り鶴の置物を日の丸の下に置いた所、その鶴は翌日、小さな巣の中に納められていたそうです。


差し出した思いを受け取ってもらい、一緒に創ろうという気持ち、繊細な思いやり、一つ一つの丁寧さを感じて、すごく嬉しかったと仰っていました。

 

A 私は、暖かい繋がりです。個人的には、人間としてのお手本、成熟した人はこういう感じなのかと思いながらも、それ以上に、サークルの横の繋がりがパスワークなのだと感じました。それを育てて行きたい。日本のパスワークはこれからですから。

 

続けて、その場に臨席されていたHTP生のSさんにも、パスワークとは何かを聞いてみました。

 

S 本当の自分を知るっていうこと。本当の自分に帰って、そこから存在すること。そこから世界を見る。そこには人と人との繋がりがあって、全てに愛を見る。

 

K そういう世界があるって言えるね!

 

A 希望になったね!世界に対する。こういう場所はあるのだ!という。

 

パスワークは、1人ではできないワークがあります。だからこそ、コミュニティーの器の話が良く出てきます。

国際大会の古くて大きなパスワーク・コミュニティーの器を体験して、日本のパスワーク・コミュニティーに対して、どのような思いがありますか?

 

K コミュニティーがあるからこそ、勇気をもらえる。そして、もっとできることはあります。

 

A 日本のコミュニティーはこれからだと感じました。まだスタートラインに立ったばかりです。だからこそ、どういう感じで広げて、貢献できるのだろうと考え始めました。

 

 

 

このインタビューは、昨年9月に開催されたブライアンのワークショップ期間中に行いました。

 

PIJコミュニティー全体としては、久しぶりの対面ワークショップ。コミュニティーの密度と厚みが増してきていることを実感できた直後のインタビューでした。

 

「コミュニティーがあるからこそ、勇気をもらえることがある。」

「日本のコミュニティーはこれから、まだスタートラインに立ったところ。」

 

日本のパスワークの学びの場が、これからも強く大きく育っていく希望を感じるHOTなインタビューになりました。

 

あいさん、KIKIさん、

ありがとうございました!






閲覧数:73回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page