続いて昨年、HTP対面ワークショップで来日された、シニアヘルパーのウェンディ―からのメッセージです。
マデリンのメッセージに続き、ペースを落とすことの大切さが書かれていることに心打たれました。
パスワークで言うところの大きな視点で見ると、この厳しい状況下で、また違う全体図が見えてくるような気がします。
ウェンディ―の記事は、前回の投稿の話から始まります。
このように興奮過剰な世の中では、自分にとって本当のペースを見つける必要があると、前回の投稿で書いたことが、今になると少々皮肉にも思えます。
前回、考えて頂くようご提案した内容は、私たちがスピードを緩めるよう強いられている今こそ、私たちに突き付けられています。
「何かをする(doingness)」という意識で素早く世界を通り抜けていくことには、中毒性があります。私たちの多くは、中毒的な行動様式は持っているものの、中毒者ではありません。実際、私たちの中毒的な行動は、非常に困難な感情の状態や痛みを伴う状況に対応し、回避するのに役立つこともあります。
世界はかつてないほどの悲鳴をあげています。私たちがこのチャレンジに向き合った場合、これは最も深く、最も意味のある時間になる可能性があるのです。
ここから、ウェンディ―のお母様の中毒的な行動、すなわち強迫神経症的な行動が、子どもだったウェンディ―をいつもきちんとさせること(双方にとっての難題)だったこと。そして、大人になったウェンディ―自身は、お庭の雑草を根絶させることが、お母様から引き継いだ強迫神経症的な行動に当たるということを次のように表現されています。
意識的ではありませんが、表層意識の下では、もし庭が「雑草フリー」であれば、私は安全だと信じているのでしょう。雑草を抜くことで、私たちの世界が置かれている状況を少しでも助けるための何かができたと。雑草は致命的な病原菌を表しており、私はこの雑草を掘ってその下の根っこを取り出すことで、世界をより良い場所にすると。そう信じている。
確かに庭に出て土を触ることは、私のグランディングを助けてくれました。
けれど勿論、母には母の戦略があったように、これは私の戦略です。ストレスと自分の内側と外側の無秩序に対する戦略であることには気づいていました。コントロールの幻想です。無益でありながらも、それでも小さな助けにはなるのです。
さてここで、スピードを落とすことで気づくことができる意味深い事柄があります。
表面に上がってくる小さな中毒に目をとめましょう。その下にあるより深い感情、本当の根っこを出すために、もう少し掘り進めます。これが、私たちの真の本質に近づくことを助けてくれます。
そして今、私はユーモア、多くの気づき、そして共感と共に、自分の行動を見ていくことができます。そして私の内なる庭、内なる家(home)を整えることに、注意を向けることができるのです
この後、ウェンディ―は、Tara Brach著作 “Radical Compassion”という本より、「やりたい(wanting)というトランス(催眠状態)から目覚めることは霊的な道である。」という言葉を取り上げています。
明らかに、私たちのやりたいことは、今や窮地に立たされています。
人によっては、お金、仕事、食べ物、家などの本当に必要とするものまで、ままならない状況になっている。そして、多くのキャンセルが発生している。
ここで、ウェンディ―は、面白い現象に気づいたと書かれています。
キャンセルされた内で、本当にがっかりしているものと、何となくホッとしているものがあります。
このことから、生活の中で本当に私が生きたいと思っているものがどれ位あるのか考えさせられます。
「したいこと」のトランスの中で、私は迷ってしまったのだろうか?
次にその本の中で紹介される「私の最も深いロンギングは何だろうか?」という質問が含まれる瞑想についても触れています。
最も深いロンギングは何ですか? 私を魅了するものは何ですか?
本の中では、次のような言葉があげられています。
「完全に愛すること、あるいは愛されること、真実を知ること、平和であること、助けとなること、恐れや苦しみから自由であることへのロンギングですか?」
私に来た答えは、
助けになるという言葉はぴったり。これは、私の存在の中心深くに感じられます。
また、真実を知るというロンギングとニーズを特に強く感じます。
さて、あなたは、何に呼びかけられていますか?
より深いロンギングを知ることは、私にとって、人生が新たな意図を引き受けることであり、それは私の中の本当の優先順位に対する新しい感触を与えてくれます。
今後、人生が通常に戻ったら、私は自分の時間を何にどう使うのか、今までと違う選択をするようになるでしょう。この新しい選択は、私の最も深い望みと整合している必要が出てきます。
今後は、そもそも自分にしっくり来ていないことを知るために、キャンセルが必要とされることがありませんように。
Comments